野山の花たち

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2018年 08月 12日

夕張岳 (良)7月12日撮影

昨年シゲさんと企画したものの、林道が不通になっていて行けなかった花の名山夕張岳に再挑戦しました。頂稜部分が蛇紋岩地帯になっていることから、かんらん岩からなるアポイ岳と同様に固有種があることでも知られていて楽しみにしていましたが、時期が少し遅かったようで、固有種のユウパリコザクラやユウバリソウには会えず残念でした。それでも、さすがに花の種類が多いことにびっくりしました。出会った花の中から、一部を紹介します。

◆前岳湿原から夕張岳山頂を望みました。正面奥、左の部分が最高点です。

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◆夕張岳山頂から登ってきた方を俯瞰します。手前から吹き通し、お花畑、前岳と広がり、北海道の広大さを感じます。

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ミヤマキヌタソウ(深山砧草)  あかね科

 夕張ヒュッテから冷水ノ沢を経て望岳台に向かう手前の尾根道脇に群生していました。ヨツバムグラだと思っていましたが、あとでその仲間の別の花だとわかりました。地味な花です。

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シラネアオイ(白根葵) しらねあおい科

 望岳台の手前の石原平がシラネアオイの群生地ですが、この時は時期も過ぎていて葉のみで花は一輪も見当たりませんでした。ところが、望岳台を過ぎて憩沢の手前の木陰で一株に出会いました。色はピンクがかかった白で、品があってとてもきれいでした。花とは出会えないと思っていたのでびっくりしました。その後3株ほど見つけました。

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フギレキスミレ(斑切黄菫)  すみれ科

 憩沢で出会いました。そばにはキバナノコマノツメも咲いていました。夕張岳ではこの他にもキスミレはシソバキスミレ、ケエゾキスミレなどがみられるそうですが、出会えませんでした。

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エゾノリュウキンカ(蝦夷の立金花)  きんぽうげ科

 北海道ではよく見られる花ですが、憩沢ではきれいに豪華に咲いていて目を引きました。

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シロウマアサツキ(白馬浅葱)  ゆり科

 ガマ岩を過ぎたところの湿原によく咲いていました。最盛期だったようです。昔、白馬岳の大雪渓で出会ったのを思い出しました。ギョウジャニンニクにしてもゆり科なんですね。

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エゾミヤマクワガタ(蝦夷深山鍬形)  ごまのはぐさ科

 頂上直下の吹き通しと呼ばれる蛇紋岩地帯で見られました。北海道の高山に分布するキクバクワガタの変種とされています。山頂でミヤマアズマギクと一緒に咲いていたエゾヒメクワガタも北海道でしか見られないそうです。エゾヒメクワガタは2年前の大雪山の花でも紹介しました。

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ユキバヒゴタイ(雪葉平江帯)  きく科

 夕張岳上部の蛇紋岩地と日高山脈北部の橄欖岩地でしか見られない固有種です。吹き通しでエゾタカネツメクサに囲まれ地面にへばりつく様に生えていました。開花前のつぼみの状態で紫色の花は見られず残念でした。

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ユウバリソウ(夕張草) うるっぷそう科

 夕張岳の蛇紋岩地の吹き通しでしか見られない固有種です。残念なことに花期は過ぎては白い花は茶色い花柄になっていました。ユウパリコザクラと合わせて再挑戦したいと思いました。

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# by noyamano-hanatach | 2018-08-12 11:00 | 良さんの出会った花たち
2018年 08月 04日

南アルプス北岳の花 その2

7月1日、御池小屋から草すべりを通って、肩の小屋を目指しました。御池小屋の標高は2000mです。この付近からミヤマキンポウゲがその可愛い顔を見せてくれるようになります。キンポウゲ特有の金属光沢を持つ花びら(実は萼片)です。そして、草スベリに入ると

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あちこちに、ニリンソウに似た花(白い花)が目につくようになりました。なんだろうと思っていましたら、コンダクターさんがサンリンソウであると教えてくれました。まさかこんなところに、この時期にとびっくりしたのですが指摘されてみるとまさに我が家で6月の初旬に咲いていたサンリンソウでいた。うれしい発見でした。

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草すべりを抜けるとお花畑です。ここにはシナノキンバイがいっぱい咲いていました。
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 肩の小屋に到着です。ここに荷物をおいて 頂上を目指しました。

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 もちろん、目的はピークハント とキタダケソウ探しでした。 頂上付近、尾根伝いにはいろいろな花が咲いていました。
 チョウノスケソウです。
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ミヤマシオガマです。
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ミヤマキンバイです。
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 私が北岳を訪れたのは7月の初めです。このあと、良さんが7月の後半に訪れています。その頃になると、花は完全に入れ替わっていたようです。
 

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# by noyamano-hanatach | 2018-08-04 20:32 | シゲさんの山野草
2018年 07月 28日

南アルプス 北岳の花たち その1

2018/6/30から7/2にかけて 南アルプスの最高峰北岳に高山植物を見にでかけました。北岳は標高3193m 日本で2番めに高い山です。
新宿から甲府に出てタクシーで約2時間、広河原に着き、そこから登山です。標高2000mにある御池小屋で一泊し、翌日にピークハントし肩の小屋で泊まり、7/2に下山しました。
南アルプスにおける北岳の位置は次の地図のようになっています。広河原が登山口となっています。
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7/2の朝、肩の小屋(標高3000m)を出発するときの写真です。バックに富士山がくっきりと写っています。天気に恵まれた山紀行でした。3年越しでこの時期にここへ来たかったのでしたが母の27回忌とか、いろいろなことがあってやっと今年、実現できました。どうしてもここに来たかったのは ミヤマハナシノブを見たかったからでした。

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実はこの旅は アルプスエンタープライズという会社が企画したツアーで、一番の目的はここにしかないキタダケソウを見るフラワーウオッチングの旅立でした。しかし私は、数年前に相棒の良(リョウ)さんがこの時期に登攀して大樺沢右俣で写真を撮っていたミヤマハナシノブに逢いたくて参加したのでした。
旅行当日になって、ツアーリーダーから右俣コースの整備が遅れて、橋が架かっていないので今年は通行できないと聞いたときはショックでした。しかし、草スベリで念願の花を見ることができました。
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希少種であるアソノハナシノブと比べると、草姿や葉姿は瓜二つでしたが ミヤマは花茎がやや大きく、花色が濃く、気品に溢れた
すばらしい花でした。まだ少し時期が早かったようです。7月の半ば以降ならもっといっぱいの株を見れたと思われます。

さて、今年は例年になく花の開花が早く、キタダケソウも例外ではなく6/18の段階で満開になったと聞いていました。ですので、遅咲きの
ものがまだ残っていればなあと淡い期待をしていたのですが コンダクターさんが見つけてくれました。今年、最後の株だったようです。
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ハクサンイチゲの群生に混じって咲いていたので 株の在り処のポイントをわかっていたコンダクターさんがいなかったら 見つけられなかったと思います。蕊のかたち、葉の形状がハクサンイチゲと違うのですが群生したハクサンイチゲのなかから見分けるのは至難です。
以下はハクサンイチゲの写真です。 傍で咲いている紫の花はオヤマノエンドウです。
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  その2では 北岳で見たミヤマハナシノブ、キタダケソウ以外の花を紹介します。         




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# by noyamano-hanatach | 2018-07-28 17:17 | シゲさんの山野草
2018年 07月 16日

入笠山のスズラン (良)6月8日撮影

 南アルプス前衛の山、入笠山(1955m)に行きました。といっても今回は写真仲間と出かけたので、山頂には行かずに入笠湿原などを回って花の撮影を楽しみました。

 下の写真は入笠湿原です。手前の斜面は一面の日本すずらんで、素敵な香りが漂っていました。

正面の白い木はズミ(コナシ)です。

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レンゲツツジ(蓮華躑躅) つつじ科

 ズミの白を背景にレンゲツツジのオレンジがきれいでした。

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スズラン(鈴蘭) きじかくし科

  上が日本スズランで、下がドイツスズランです。日本スズランの方は花茎が葉より短いのに対し、ドイツスズランは花径と同じかそれ以上の長さとなっています。また、日本スズランは入笠湿原や御所平のお花畑などに広く自生していましたが、ドイツスズランはゴンドラ山頂駅の近くの入笠すずらん山野草公園(スキー場ゲレンデ)に限られていました。香りはドイツスズランの方が強いと言われていますが、この時は、私は日本スズランの方がよく香っていたような気がします。

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オオアマドコロ(大甘野老) きじかくし科  

 入笠山のパンフレットによると、ここのは花が大きくオオアマドコロだと説明されていました。

茎や根茎には甘みがあり、山菜として食用にされるそうですから、名前はここから来たのですね

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クリンソウ(九輪草) さくらそう科

 入笠湿原と御所平手前の遊歩道脇によく咲いていました。ピンクが中心ですが、赤や紫がかったものまでいろいろな色のクリンソウに出会いました。

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サクラソウ(桜草) さくらそう科

 ちょっと盛りを過ぎていましたが、きれいなピンク色がスズラン畑の中に点在していました。日本のさくらそう類の代表で、北海道南部、本州九州の高原や原野に分布していますが、野生の群落をみることはまれになっているようです。

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ツマトリソウ(褄取草)  さくらそう科

 御所平の斜面によく咲いていましたが、群生しているところもあり、びっくりです。ツマトリソウの群生を見るのは初めてです。花弁の先端にしばしば淡い紅色の縁があり、その色の入り方が鎧の威色目(おどしい)の一つである褄取威に似ているためにつけられた名前だそうです。

ただ、縁取りされた花には図鑑でしか出会えていません。会ってみたいですね。

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カマナシホテイアツモリソウ(釜無布袋敦盛草)  らん科

 入笠すずらん山野草公園内で保護されていました。環境庁&長野県のレッドリストに載っている絶滅危惧種で、日本国内に自生している個体数は100程度と推測されているそうです。見れば見るほど面白い形をしています。

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# by noyamano-hanatach | 2018-07-16 10:55 | 良さんの出会った花たち
2018年 07月 06日

我が家に咲く6月の花 その2

カワラナデシコです。苗を何回も買いました。でも個体差がいろいろあって今ひとつ気に入らなかったのですが ようやく好みの苗に巡り会えました。自然界ではひょうろひょろと伸びて、隣の草に寄りかかるように咲きます。その風情がなんとも言えず可愛いと思っています。
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キキョウです。野生種です。山に咲く濃い紫とはなりませんが、風情があります。
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センジュガンピです。なんて可愛いのでしょう。半日陰、絶対に水を切らさないように育てています。一輪の寿命は短いですが
次から次へと咲き、楽しませてくれます。

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ユウスゲです。去年購入した苗が咲いてくれました。一日花ですが 一つの花茎から次次に 10輪近く楽しませてくれます。このレモンイエローがまたいいですね。
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ノヒメユリです。かわいいでしょ?咲いたばっかりの写真です。このあと、花弁をくるっとコオニユリの如く、巻きました

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# by noyamano-hanatach | 2018-07-06 12:00 | シゲさんの山野草