私は東京都大田区に住んでいます。最高気温が20℃を超える日が続くと一斉に花が咲き出します。今日こそはお墓参りと思って、花屋さんへ仏花を買いに出ましたが 道端はもう春の野草たちで春爛漫でした。
土筆がいっぱい!
春の七草の代表選手、ナズナ君(白い方の花)です。
これも春の七草、オギョウ 別名ハハコグサです。たくましく、石塀に張り付くように咲いていました
ヒメウズです。きんぽうげ科オダマキの仲間です。かわいい花でしょ?
ショカッサイも もう既に咲いているんですね。今年は早い!!
ハルノゲシです。
毎年、2月の末に上野グリーンクラブで開催される雪割草全国大会に行って来ました。新潟のササヌマ園芸さんをはじめとして雪割草を大きく取り扱う有力業者さんが集まり、展示会ならびに販売をしています。
販売の風景です。1苗が300円程度から何万円のものも並べられています。
3階では2018年時点で作出された最良の作品たちが展示されています。
雪割草はミスミソウを交配させていくと、色が濃色化したり、おしべやめしべが変化したりして
いろいろに変化します。タネをつくりそれを蒔いて、3年ぐらいして初花が開花したときに、どう変化したかがわかります。ナーサリーは大変な根気と労力をかけて珍しい雪割草を作っています。
三階で展示されていたいくつかの作品を紹介したいと思います。
二段咲き(おしべが花弁化)
日輪咲き おしべがヘラ状に変化している
二段咲き おしべが花弁化している
二段唐子咲き
乙女咲き おしべが退化している
二段唐子咲き
標準花 おしべもめしべも正常。ただ、この朱色は珍しい
標準花
湯河原の城山(563m)を歩きました。登り口を幕山の裾に広がる湯河原梅林にとり、立ち寄って梅の香りに包まれてシャッターを切りました。天気が曇りで、花もまだ3分咲きだったので、思うような写真にはなりませんでした。
湯河原梅林。右上が幕山。
ロウバイ(蠟梅) ろうばい科
梅林から外れたところに咲いていました。先日出会った「寄ろう梅園」のロウバイはソシンロウバイでしたが、これは芯が赤紫なのでロウバイですね。
やっと春の山野草を見つけました。日当たりのよい道の脇にひっそりと咲いていました。
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草) しそ科
まだまだこれからというところですが、健気です。
ミチタネツケバナ(路種浸け花) あぶらな科
水辺の湿ったところに生えるタネツケバナは日本の在来種ですが、これは路の脇などに生える帰化植物です。角みたいに見えるのが種の入った鞘です。
アケボノアセビ(曙馬酔木) つつじ科
ジタンゴ山山頂では蕾でしたので、下山途中の陽当りの良い人家の庭の満開のアセビにびっくりです。湯河原は温暖なのでしょうね。これは、アセビの紅色種で、園芸種かと思ったら、本州各地の山地に自生しているそうで、別名ベニバナアセビ(紅花馬酔木)と呼ぶそうです。
国立科学博物館が管理運営している自然教育園が東京の目黒駅近くにあります。ここでは、早春の山野草を観察することができます。2月の半ばに行ってきました。
もちろん、自生ではありません。広大な敷地のなかで 自生地に近い環境の場所に植えられて育てられています。
フクジュソウです。まとまって咲いているととてもきれいです。きんぽうげ科なので花びらと思えるのは萼です。金属光沢の萼で花芯に集光して温め、昆虫を誘っています。
何箇所か セツブンソウが植えられています。私が訪れたのはちょうど満開のときでした。この花もきんぽうげの仲間です。そうです。花弁のようなものは萼です。今年は寒いなあと思っていましたが、この花は寒さなんて
感じないとばかりに暦どおりに咲いてくれます。
ユキワリイチゲも植えられています。ここの環境に適合しているのか かなり増えているようです。しかし、イチゲは一面のお花畑とはなりません。ポツ、ポツと咲いています。このブルーというか紫というか この花の青は本当に魅力的ですね。
フキが芽を出していました。いよいよ春ですね。
ジダンゴ山のあせび (良)2月9日撮影
シゲさんたちと丹沢前衛の山ジダンゴ山(758m)に登りました。シゲさんの「早春花」ですでに紹介されていますが、登山口の手前で、寄り道して「寄(やどりき)ロウバイ園」で花と香りを楽しんでから、登りました。登山道には先日の雪も残っていて、花のかけらもありません。
ジダンゴ山山頂に至る登山道。
ジダンゴ山山頂から丹沢主脈を望みます。
アセビ(馬酔木) つつじ科
山頂にはアセビの木が群生していて、まだ固い蕾ですが、じっと春を待っていました。4、5月ごろになれば、真っ白い花が一面に咲いてきれいでしょうね。蕾の写真ですみません。アセビは枝葉に有毒成分を含んでいるので、馬が食べると酔ったように足がなえることから「足癈(あしじひ)」と呼ばれたのが「あしび」、「あせび」と変化したとも言われています。丹沢は鹿の多い所ですが、食害に会わなかったことで、群生しているのでしょうか。
ソシンロウバイ(素心蠟梅) ろうばい科
ロウバイは花の中心部分が濃い赤紫色になるのに対して、ソシンロウバイは全体が黄色です。 素心は茎の中心が白いからだそうです。
シゲさんも載せているので、ロウバイ園の様子がわかる写真を掲載します。
背景はジダンゴ山方面です。
黒いものは蓑虫かと思いましたが実です。昨年4月ごろ、花後に実った卵型の果実が一年経って乾いた殻になりました。中に種が詰まっています。面白いですね。