野山の花たち

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2017年 11月 24日

蒜山(ひるぜん)・比婆山を歩く (良) 9月30日~10月4日 撮影

 中国地方の中央に位置する蒜山(1202m)、道後山(1271m)、吾妻山(1238m)・比婆山(1264m)を歩いた。
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中蒜山と上蒜山を縦走した。天気には恵まれたが、花の山ではないし、時期的なこともあり、花にはほとんど出会えなかった。
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 吾妻山の麓はすでに紅葉が始まっていた。


 吾妻山から比婆山を縦走したが、花の名山だけあっていろいろな秋の花に出会えた。写真は吾妻山から比婆山を望んだ。
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リンドウ(竜胆) りんどう科
  蒜山で出会った花でここでの目立った花は、秋を代表するこのリンドウとヤマラッキョウくらい。天気が良かったので、花が開いていてラッキー。
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アケボノソウ(曙草) りんどう科
  雨の中歩いた道後山の山麓で出会った。戸隠高原で出会って以来。薄暗い中、白い花が目を引いた。花びらの先の斑点が星の様なので付いた名前だが、愛らしい花だ。
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フユノハナワラビ(冬の花蕨)  はなやすり科
  花ではない。子持ちわかめのように見えるのは、胞子を含んだ袋で胞子葉というそうだ。秋に葉を出し、枯れずに冬を過ごし、春になって枯れるのでこの名がある。季節感を感じさせる山野草だ。吾妻山の山麓で出会った。
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キセルアザミ(煙管薊) きく科  別名:サワアザミ(沢薊)
 首を下に曲げたところは確かにキセルの雁首に似ている。アザミは種類が多くて名前がわかりにくい。このほかの種類も咲いていた。吾妻山の山道で出会った。
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タンナトリカブト(丹那鳥兜) きんぽうげ科 
 近畿以西から九州にかけて咲くが、中国地方ではもっともふつうの種類のようだ。トリカブトといえば、猛毒の植物の代表格だ。吾妻山で出会った個体は花が密集して付いていて見事だった。
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シコクフウロ(四国風露) ふうろそう科 別名:イヨフウロ(伊予風露)
 比婆山で出会ったが、既に最盛期を過ぎていて、わずかに残っていた一輪。白に紅紫色の筋がとてもきれいだ。東海地方以西、四国、九州に分布しているようだが、今回初めて出会った。
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# by noyamano-hanatach | 2017-11-24 08:00 | 良さんの出会った花たち
2017年 11月 16日

むさしの山草会第35回秋の展示会から  その3

今回はイネ科の作品をご紹介します。顕花植物の中で最多の科はラン科、その次に多いのがイネ科のようです。平地ならどこを歩いててもイネ科の植物に出会います。この季節なら、その代表はススキやネコジャラシの別名を持つエノコログサなどでしょう。
イネ科の植物の花はとっても地味ですね。でも、鉢植えでの育て方次第で秋の風情が味わえます。
むさしの山草会、河内さんの作品です。
まずはじめに トダシバ
浅鉢に植えられた作品で、スラっとしたその姿は そよ風に揺れているように見えます。
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ヒメアブラススキです。この作品も素敵でしょ?
穂の姿形がトダシバと異なり、女性的ですね。思わず、穂にさわってしまいたくなる作品です。土堤や路地にこんな清楚な植物があったっけ?と思ってしまいます。
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次の作品は市橋さんのススキです。
ススキの穂をよく見てみると、しろっぽい種類の穂を出すものもあれば赤っぽいものもあります。この作品は
後者です。比較的小さめの鉢で育てていると、戸外でみるような背の高いススキにはならず、床の間においても似合いそうな大きさで育ちます。でも、鉢栽培では一期一会です。根が成長するので、放おっておいたらもう
二度と来年は同じにはなりません。そこに作者の工夫があってこそ、またほぼおなじ風情を次の年につくりだせるのです。
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同じイネ科でも背高のものばかりではありません。次にです。お見せする作品はハイチゴザサです。赤い花は寄せ植えしたヒメイヌタデです。このイネ科の植物は、地面を這うように伸びて増えていきます。黄葉するとまた美しくなります。
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最後にお見せするのはクロマイ(黒米)です。イネ科の植物は山にあるもの、平地にあるもの、湿地にあるものと多様です。このクロマイはコメですから水田とおなじように 5月早々に苗を作って、水をいれた発泡スチロールの箱の中で育てます。9がつの半ばに クロマイをつけた穂がいっせいに顔を覗かせます。その瞬間を
みると報われた思いがして、愛着が湧き上がります。
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# by noyamano-hanatach | 2017-11-16 16:00 | シゲさんの山野草
2017年 11月 08日

南駒ケ岳を歩く (良) 9月4日~6日 撮影

中央アルプスの主脈、南駒ケ岳から空木岳までを3日かけて縦走した。
3日間の中日は天気に恵まれ、稜線から望む木曽御岳山(写真奥左)、乗鞍岳(同右)は素晴らしかった。もちろん北アルプス槍穂や南アルプスもくっきり眺められ、醍醐味を味わった。
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3000m近い稜線にはほとんど花は見られなかったが、2500mの越百小屋の辺りにはヤマハハコが群生していて、秋を感じさせた。
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ナナカマド(七竈)  ばら科
赤い実を沢山つけたナナカマドの大きな木があって、後ろの白い岩山を背景に美しかった。思わずシャッターを切った。
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ゴゼンタチバナ(御前橘) みずき科
  白い花は気品があるので、午前は「静御前」のことかと思っていたら、白山の主峰午前峰(ごぜんがみね)のことで、橘はカラタチバナの実に似ているからだそうだ。きれいな赤い実だ。
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コケモモ(苔桃) つつじ科
  白やピンクの花がこんなに美味しそうな桃の形に似た実になった。コケモモのジャムがお土産で売られていることがあるが、栽培されていることは稀なので、野生のものから作ったことになる。ひと瓶作るのも大変だろうな。
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ヒョウタンボク(瓢箪木)  すいかずら科
  すいかずらのような白い花を咲かせ、赤い実になる頃2つの実がくっつき合う。それが瓢箪のようだから付いた名だ。なぜくっつく必要があるのだろう。
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ユキザサ(雪笹) ゆり科
 真っ白い雪の結晶のような花を付ける。その花が実になった。赤い色のものが多いように思うが、ここで出会ったものはオレンジ色であった。これから赤く変わるのだろうか。
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コマウスユキソウ(駒薄雪草) きく科 別名:ヒメウスユキソウ(姫薄雪草)
 日本では、エーデルワイスの仲間はウスユキソウと呼ばれている。ヨーロッパのエーデルワイスに一番近くてきれいなのは自分だと、このコマウスユキソウとハヤチネウスユキソウが争っている。コマウスユキソウは木曽駒ケ岳周辺の固有種であり、ハヤチネウスユキソウは早池峰山の固有種だ。写真の花は稜線に咲いていたが、既に枯れかかっていて、残念ながらそれを判断するのは難しい。
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# by noyamano-hanatach | 2017-11-08 15:00 | 良さんの出会った花たち
2017年 10月 31日

むさしの山草会秋の展示会から その2

シダ類の作品をご紹介します
シダは隠花植物で、花はありません。そして、胞子で増殖します。放っておいたら育つというものではなく、水も肥料も必要だし、日陰を好む種、日向を好む種など様々です。

タイワンアオネカズラです。見事ですね。
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ナチシダです。
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ヘゴに付けたイワオモダカです。様になっていますね。
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トキワシノブです。常磐・・・と名付けられた植物は1年中、常緑という意味です。
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石化シノブです。シノブにも色々あるんですね。根のようなところが、トキワシノブのそれと違っていることに
気づかれましたか?
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イワヒバです。
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デンジソウと言います。四葉のクローバーみたいでしょ。全草が四葉のクローバーなんです。このシダは
昔は水田にいっぱいあったそうですが 農薬等で 今はほとんどみつけられません。
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# by noyamano-hanatach | 2017-10-31 08:00 | シゲさんの山野草
2017年 10月 24日

むさしの山草会第35回秋の展示会から  その1

10月7日から10日まで日比谷公園陳列場で開催された「むさしの山草会秋の展示会」作品をピックアップしました。秋といえばキク、リンドウ、ススキ、ホトトギスが代表的な山野草でしょうか?

秋を彷彿させてくれる風情を持つ作品として、その1ではキク科の作品を取り上げてみました
熊本県から鹿児島県にかけての海岸線を晩秋に彩るサツマノギクです。この時期によく咲いたものです。
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四国の足摺岬から佐田岬にかけた海岸に分布すると言われるアシズリノジギク。葉裏が白くてきれいです。
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兵庫県以西の本州・四国・九州の瀬戸内海・太平洋沿岸近くの山野などに自生するノギク。「ノジギク」。牧野富太郎が命名したそうな。
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本州の代表的なノギクである「リュウノウギク」です。海岸性ではなく、里山に咲来ますが 東京では11月中旬です。キクは短日性植物ですので、8月から夕方に覆いをかけ、朝7時になってから覆いを外す作業をして
展示会に間に合わせました。
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この作品はヤクシマアキノキリンソウ。別名イッスンキンカです。氷河期のときに屋久島まで南下してきたアキノキリンソウが、屋久島の山間部でそのまま生き残り、固有の植物になってしまったと言われています。
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ハコネギクです。箱根、伊豆、丹沢から山梨県、長野県、群馬県あたりまで分布し、山地の林の縁や草原に咲く。別名は深山紺菊(ミヤマコンギク)である。
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東北地方の海岸性ノギクである 金華山コハマギクです。場所によって 少しずつ変異しており、地名で区別されています。西日本と違って、同じ海岸性でも葉裏は白くありません。不思議ですね。
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タカネノコンギク
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モンゴルノギク   モンゴル固有種ではないようですが、この時期にいっぱい咲いてくれます。
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# by noyamano-hanatach | 2017-10-24 12:29 | シゲさんの山野草